モウソウ作家!

(つづき)
「モウソウ刑事」脚本の鹿目由紀さんは、福島県会津若松市出身。

応援 - 喜劇な日々03/19


母の親戚などは無事だったようです。ほっとしました。なにか出来る事があればと思いつつ、自分にはホンを書くことや舞台をつくることが出来る事だと思い、また、被災していない人々がフツウに暮らすのが大切な事だとも思い、また、やはりもっとなにか出来たらとも思い、と逡巡する毎日です。私の故郷の県である福島県は今現在、大変な状況にあります。愛知県民になってからだいぶ経ちますが、やはり私の故郷はあそこです。私が生まれて初めて海を見たのは小学校の時です。それは、富岡町の高台にあるジャングルジムからでした。富岡町福島第一原発と第二原発の間にある町です。綺麗な町でした。富岡にはイトコが住んでいたので訪れたのです。それまで湖(猪苗代湖)が海だと思っていた私は、初めて見た海の青さと広さにびっくりしたものです。それで、あおきりみかんの初期作品『海がとっても青いから』という作品を書きました。この芝居の中に成田けい演じる海に憧れている山育ちの女が出てきますが、あれはつまり自分です。今の私をつくってくれているのは、そのような福島の記憶であり感動であると思っています。あの綺麗で穏やかな海からあんな恐ろしい津波がやってきて、あの美しい町を襲ったのかと思うと、苦しくて仕方ありません。会津若松は幸い被害は少ないものの、避難してくる人があふれ、物はなく灯油もガソリンもなく、余震の続く町には、いつもの顔は戻ってきていないと、母から聞きました。やはりなにか出来たらと思うので、私なりのなにかを少しでもやってみようと考えています。頑張れ福島。頑張れ東北。東北人は強いんです。芯から強く義理と人情にあふれているのが東北の人々です。あの土地で生まれ育った者として、あの土地を誇りに思い、愛しく思います。きっと明るい陽射しが差し込む日が来ます。

思いがけない - 喜劇な日々03/27

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今度の水曜日はSKE48ドラマ『モウソウ刑事!』の最終回です。東海テレビです。皆様お見逃しなく。天気はいいが相変わらず寒い。早く暖かくなり、被災地から冬が去っていく事を切に願います。