遠隔システムによる被災地医療支援ボランティア


iryojinzai.net - 04/25

遠隔システムを利用して東日本大震災の被災者の医療やケアの相談を受けるボランティアプロジェクト「継続ケア・キュアネットワークプロジェクト(C3NP:Continuous Care & Cure Network Project)」が12日、その趣意書を公表した。テレビ電話による無料の遠隔医療相談により、岩手県宮城県など、甚大な被害を受けた地域の被災者、医療者をバックアップしていく。(参考:東北大、宮古島で携帯端末を使った遠隔医療システム実験
同プロジェクトの代表は、細田瑳一氏(自治医科大学名誉教授)、代表補佐は金子郁容氏(慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)、事務局長は、澁谷恭子氏(エンサイクロメディカ代表取締役)。


榊原記念病院などの医療機関が協力し、特別協賛のNTT 東日本がテレビ電話回線などを無償提供するという。大災害に見舞われた被災者の心と体の健康は、災害直後の直接的なショックを切り抜けた後、むしろ不安や喪失感などに襲われることもあり、中長期的な支援が必要と言われている。同プロジェクトは、遠隔システムにより首都圏のボランティア医師や保健師が、避難所などで暮らす被災者の医療関係の相談を継続的に続けていくことで、被災者に地元での生活を続けたまま安心を取り戻せること。また、それにより現地の医療機関の負担を少しでも減らすことなどを狙いとしている。


“特別協賛”←のNTT東日本の発表資料(抜粋)
http://www.ntt-east.co.jp/release/1104/110414a.html04/14

1.概要
 NTT東日本とC3NPは、被災された方々が精神的な安心感・安定感を少しでも早く取り戻していただくことを目的に、テレビ電話を利用したヘルスケア、メンタルケアの遠隔健康相談※2を無償で提供します。
※2 詳細は【別紙】遠隔健康相談サービスイメージ図をご参照下さい。


2.サービス内容
 NTT東日本より、首都圏の医療機関及び避難所等にブロードバンド回線「フレッツ光」とテレビ電話端末「フレッツフォン」を設置し、C3NPにボランティアとして参加している首都圏の医師・保健師と避難所等をテレビ電話で接続することで、ヘルスケア、 メンタルケアの遠隔健康相談を実現します。
 本サービスは、既に栗原市遠野市にて行われています遠隔健康相談と同様のサービスを、このたび被災された方々にご提供するものです。


3.提供時期
 4月中を予定しており、準備ができ次第順次提供を開始します。


4.提供地域
 宮城県栗原市および岩手県遠野市の避難所等にて提供予定です。さらにはご要望のある自治体へ、順次拠点を拡大していきます。

自治体はもっと手を挙げようよ。いいシステムだと思うのにな…宣伝不足なのだろうか。





http://www.ntt-east.co.jp/business/magazine/medical/001/solution/healthcare.html2010年07/14〜07/16

4つの自治体で運用し、健康増進効果と地域の笑顔を実感
現在、「遠隔健康診断システム」は、岩手県遠野市宮城県栗原市で、実証実験のかたちで運用されています。また、この8月から福島県南会津町と三春町でもスタートしました。当初は本当に使いつづけてもらえるだろうかという不安もありましたが、全くの杞憂でした。遠野市の例で言うと、運用開始から1年半たった現在も、脱落者はほとんど出ていません。

NTT東日本のこの取り組み(実験)は2008年から始まっているのですね。今こそ成果を発揮する時♪