再生可能エネルギー・消費の77%を供給できる可能性

http://www.rfc.co.jp/genshiryoku/details.php?id=613405/10

太陽光や風力発電などを利用してつくる再生可能エネルギーは、2050年には最大で世界のエネルギー消費の77%を供給できる可能性があるという報告書が発表されました。これは国連などが気候変動に関する研究結果などの情報を各国に提供するために設立した国際組織のlPCCが発表したもので、再生可能エネルギー温室効果ガスの大幅な排出削減に貢献できるということです。報告書は、太陽光や風力のほか、バイオマスや地熱、小規模な水力発電、それに波や潮の力といった海洋エネルギーなどについて今後の成長の可能性を検討し、さまざまなシナリオに基づいて推移を予測しました。その結果、各国の投資や技術開発が最も順調に進んだ場合、再生可能エネルギーは2050年には世界のエネルギー消費の77%を供給できると予測しました。今回の報告は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、日本でも関心が高まっている再生可能エネルギー開発への追い風となりそうです。一方、lPCCの担当者は東京電力福島第一原子力発電所の事故で、脱原発が進み、代わりに化石燃料の利用が増えれば温暖化が深刻になると警告しています。