鎮魂と復興の七夕飾り


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東日本大震災の犠牲者の冥福と復興を願い、仙台市青葉区のサンモール一番町商店街振興組合婦人部が仙台七夕まつり(8月6〜8日)の七夕飾り作りに励んでいる。市民に願い事や被災地への応援メッセージを短冊につづってもらい、吹き流しに取り付ける計画で、10日まで短冊を募集している。
 七夕飾りのテーマは「鎮魂と復興」。折り鶴に震災で亡くなった人々の慰霊と、復興にかける意気込みを託し、対の竹飾りを作る。鎮魂の竹飾りは紫や黒、銀など色調を抑えた折り鶴で哀悼の意を表し、復興の竹飾りは広告ちらしなどを使った多彩な折り鶴でまちの活力を表現する。
 長さは吹き流し部分だけで3.7メートル。婦人部のメンバー7人が自宅でそれぞれ鶴を折り、週3日、商店街にある野中神社に持ち寄って製作に打ち込んでいる。折り鶴作りには東北生活文化大の学生も協力している。
 同商店街では戦後の復興期の1946年、焼け跡に52本の竹飾りを立て、市民を元気づけた歴史がある。婦人部長の相沢京子さんは「自分たちにできることでまちを元気にしたい」と話す。
 震災を経験した市民一人一人の思いや願い事を短冊にして数多く寄せてもらい、復興の吹き流しを彩りたいという。
 募集する短冊の大きさは縦25センチ、横10センチ。紙の色は何色でもよい。〒980―0811、仙台市青葉区一番町2の5の5、東一中央ビル4階、サンモール一番町商店街振興組合まで郵送か持参する。連絡先は相沢さん090(5575)8136。