JR常磐線で一部運転を再開

http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101001000310.html10/10

JR常磐線で一部運転を再開 「いつもの景色見たい」


 JR常磐線久ノ浜―広野間の運転が再開し、広野駅に到着した一番列車=10日午前、福島県広野町
 東日本大震災の影響で不通となっていたJR常磐線久ノ浜(福島県いわき市)―広野(同県広野町)間が10日、復旧工事の完了に伴い運転を再開した。JR東日本によると1日上り8本、下り9本の特別ダイヤ。


 広野行きの一番列車には同日朝、始発駅のいわき駅から数人が乗車。いわき市に避難している楢葉町の無職男性(38)は「いつも見ていた景色を見たかった」と話し、車窓から雨が降る沿岸の集落を眺めた。


 広野駅では、広野町の婦人会メンバー6人が避難先のいわき市から車で集まり、早朝から待合室などを清掃。電車を出迎えた主婦の柴田千代子さん(65)は「町内が除染されたら早く戻りたい」と話した。






その一方で不通区間はまだまだ…
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111010-00000077-san-soci10/10

さびついた線路、生い茂る雑草、静まりかえる商店街…。東日本大震災発生以降、久ノ浜駅福島県いわき市)と亘理駅宮城県亘理町)間で運休が続くJR常磐線津波東京電力福島第1原発事故は、警戒区域を南北に貫く路線に新たな“終着駅”をもたらした。


 JR東日本では10日、久ノ浜駅広野駅福島県広野町)の8・4キロ区間で運転を再開する。それでも、常磐線の不通区間は100キロを超える。


 原発南側の広野駅警戒区域の境界に近く、先月30日に緊急時避難準備区域を解除されたが、住民の多くは町外へ避難したまま。放射能汚染への懸念が町民の足を遠ざける。時折、駅前を行き交うのは朝夕を中心に走る代行バスの乗降客だけ。商店の多くはシャッターを閉めていた。


 広野駅前で、文具店を営む女性(57)は「水も電気もあり、緊急時避難準備区域も解除された。電車も来る。でも、人が戻ってこない」と言葉少な。学校用の文具が並ぶ棚をみつめ「子供の元気な声が聞ける日は、いつになるのだろう」とつぶやいた。