南相馬ソーラー・アグリパーク
来春から体験学習、交流の場 南相馬、太陽光発電所に加え | 東日本大震災 | 福島民報05/30
太陽光発電所を建設する福島復興ソーラー(半谷栄寿社長)は29日、南相馬市原町区の道の駅「南相馬」で記者会見し、子どもの体験学習や地元と全国の交流の場となる南相馬ソーラー・アグリパークを来年4月にスタートさせるなどの事業の全容を発表した。
東芝が震災復興の長期支援として福島復興ソーラーに1億円を出資、28日に議決権のない株式を取得する契約を締結した。農林水産省の補助金9000万円、資本金1500万円と合わせ、毎時500キロワットの太陽光発電所の建設資金約2億円を確保した。6月末に用地を決定、農地転用手続きを経て10月初旬から発電所の建設に入る。
同市が国被災地域農業復興総合支援事業として原町区に建設するドーム型植物工場の敷地内約1・5ヘクタールのうち約1ヘクタールを賃借して建設する。植物工場に電力を送り、野菜オーナー制度などの6次産業化を支援するほか、子どもたちの料理体験なども行う。
社団法人福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会(半谷栄寿代表理事)が全国からの寄付で学習プログラムを運営する。これまで6社から約700万円の寄付があり、初年度は1000万円を目指す。福島復興ソーラーに出資しているキッザニアの運営会社KCJ GROUPが楽しさから学びを深化させるオリジナルプログラムを制作している。地元雇用は3〜5人を予定している。
出席したのは半谷社長、東芝の白井純CSR推進室長、KCJ教育開発部の高根沢景さん、地元出資者の伊藤博人伊藤冷機工業社長。半谷社長は「復興を担う若い世代の成長を継続して支援したい。全国との交流で風評被害の払拭(ふっしょく)、福島の信頼回復にも取り組む」と話した。
福島復興ソーラー社が「南相馬ソーラー・アグリパーク」事業の内容を発表、太陽光発電施設は500kW(建設費用約2億円): PVメモ05/31
「福島復興ソーラー」社が2012年5月29日に、福島県南相馬市での「南相馬ソーラー・アグリパーク」事業の計画内容を発表したとのこと。
(ニュース記事)
・南相馬に太陽光発電所 500キロワット、植物工場に供給(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120530t62017.htm
・太陽光発電所+野菜工場+体験学習(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001205300004
・南相馬に「ソーラーアグリパーク」来春(KFB福島放送)
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=201205308
上記URL先ページによると、事業の概要は
・施設:
・野菜工場:
・運営主体(農業事業者):南相馬市が公募し、事業提案を受けて選定する。
・場所:南相馬市の原町区
・敷地面積:約1.5ha
上記の選定事業者が確保し提供。(津波被災農地を活用する)
事業者は代わりに、工場の無償貸与を受ける。
・建設費用:約1億円
国の復興交付金を活用する。
・施設:ドーム型
・生産する野菜の供給先:スーパー「ヨークベニマル」が販売面で協力する。
・太陽光発電施設:
・敷地面積:約1ha
※野菜工場の敷地内に建設する。
・発電容量:500kW
・発電電力の用途:
1/5を野菜工場に供給。
残りは売電する。
・建設費用:約2億円
東芝が1億円を出資。
その他に、農林水産省の補助金(9,000万円)も充てる。
・学習事業:
・内容:
上記施設を、地元の子供の
・エネルギー学習
・農業体験学習
にも活用する。
・運営者:
一般社団法人「福島復興ソーラー・アグリ体験交流の会」
(※福島復興ソーラー社の社長の方が、代表理事を務めている)
・協力体制:
「キッザニア東京」の運営企業「KCJ GROUP」がノウハウを提供する。
・今後の予定:
・事業者と建設場所を、2012年6月までに決定する。
・同年10月初旬に、発電所の建設を開始。
・稼動開始は2013年4月の予定。
等となっています。
ちなみに、福島復興ソーラー社の社長の方は東京電力の元執行役員(2010年退任)とのことで、2つめの記事では同社長の
・「地元出身者として、復興に貢献したい。
今後の復興を担う若い世代の成長を支援し、全国との交流を深めることで、風評被害を払拭し、福島への信頼回復につなげたい」とのコメントが紹介されています。
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