白黒武道館記事その3



「仲間の歌」

この桜の花びら衣装、シンプルだけど可愛いな





SKE48武道館で躍動!AKB48グループ臨時総会開幕 | 日刊SPA! 04/26

                        • -

SKE48日本武道館での単独ライブをするのは初めてということもあろ、彼女たちの過去最大動員となる11000人のファンが詰め掛けた。今コンサートは先日行われたガイシホールコンサートでの組閣後初のコンサートでもあり、各新チームでの楽曲披露も。新チームEが『みつばちガール』、『ワッショイE!』、『逆上がり』を、新チームKIIが『孤独なバレリーナ』、『兆し』、『ウイニングボール』、新チームSが『innocence』、『恋を語る詩人になれなくて』、『制服の芽』をそれぞれ披露し会場を盛り上げた。

「みつばちガール」





                        • -

またアンコールでは神曲の一つと称される『初恋の踏切』が初披露されるなどみどころ満載。「映像化はよ!」と思わず叫びたくなるそんなライブのなかからSPA!が厳選した場面を4つ紹介したい。

初恋の踏切」に触れてくれるなんてヲタ目線←

 まずは、『ウィンブルドンに連れて行って』だ。先日のコンサートで矢神久美が卒業し()、オリジナルメンバーが遂に不在となってしまった楽曲で、彼女を象徴する曲として長らくファンに愛されてきた。そんな歴史ある曲を披露したメンバーは古畑奈和江籠裕奈新土居沙也加の5期生3人組。なかなか今までのイメージを崩すことが難しかったこの楽曲を3人は可憐に表現してくれた。SKE48の新たな足音が聞こえたような気がしたシーンだ。彼女たちのような後輩メンバーが奮起し、今後”奇跡のウィンブルドン”を実現してくれることを願いたい。

矢神久美が卒業前に語った『ウィンブルドン』への思い
http://nikkan-spa.jp/385585



 2つめは、『Darkness』。この曲は先のシングル『チョコの奴隷』のカップリングとして収録されていた曲で、ダンスを得意とする7人(セブンダンサーズ)で構成された楽曲だ。この曲も同様に矢神久美がメンバーに入っており、さらに同じく卒業生でパワフルなダンスに定評のあった桑原みずきがメンバー入りしていた。クオリティの低下なども心配されたが、そこはSKE48。しっかりその穴を斉藤真木子都築里佳が埋めてくれた。斉藤は”公演の鉄人”と称された安定のパフォーマンスで、都築は桑原と違い重厚さは欠けるもキレのあるダンスで、新たな感動を作ってくれた。

 3つめは『孤独のバレリーナ』。この曲は組閣前のチームKII・オリジナル公演『ラムネの飲み方』公演の楽曲で、卒業した秦佐和子をセンターとしていた曲だ。これを受け継いだのが、秦の同期としてSKE48に加入し、チームは違えど仲が良かった須田亜香里。彼女は紅白歌合戦に出場した際も、5回転フィッテと呼ばれるバレエのワザを披露するほどの腕前を持つバレエ経験者でもある。友の曲を舞い躍るその姿は感慨深さをファンに与えたことは間違いないだろう。須田自身もとても大事そうにこの楽曲に取り組んでいたように感じられた。

「孤独なバレリーナ

舞い踊る須田亜香里。それぞれが今、新たな一歩を踏み出している

そして最後に、忘れてはいけないことがある……、それは先日チームKIIに昇格したばかりの藤本美月が4月いっぱいで卒業するということだ。新生チームKIIで披露した全ての楽曲は最終日に披露されなければ今回が初披露であり、見納めになってしまう可能性があるのだ。紅白でのバク宙などで感動を与えてくれた彼女(http://nikkan-spa.jp/362835)の残り少ないパフォーマンス全てが注目ポイントといえた。最後の曲『今日までのこと、これからのこと』での、最終的なポジションはメインの撮影スタッフから見たセンターポジション、一部ファンが企画した「『目が痛いくらい晴れた空』にて、青のサイリウムを使用する』という試みは叶わなかったが曲終わりにステージが青いライトで照らされたことなどは彼女へのはなむけだったようにも思えた。

右端が藤本美月。写真は『バンザイVenus』歌唱時

さまざまな出会いと別れを繰り返し、また大きく前に踏み出すSKE48。さらなる活躍を祈りたい。そして、いったい何に白黒つけるんだ?という疑問がスッキリすることを祈り、臨時総会の動向をうかがいたい。 <取材・文/ヤスオ 写真提供/AKS

“いったい何に白黒つけるんだ?という疑問”←結局それだ