医療費控除制度


http://nikkancareism.jp/archives/56891 02/28

知らないと損!? 6割もの人が利用したことがない「医療費控除」


みなさんは“医療費控除制度”をご存知ですか?


医療費控除制度とは、年間で一定額以上の医療費がかかった場合に税金の一部が戻ってくるというものですが、調査の結果、「実際に利用している人は少なく、知らずに損をしている人が多い」ということが判明しました。


初めて聞いたというあなたも、もしかしたら控除の対象かもしれませんよ。



■医療費控除の利用者は少ないと判明!


株式会社エストドックが全国の男女100名を対象に行った「医療費控除に関するWEBアンケート」の結果、「医療費控除を受けたことがありますか?」という質問に57%の人が「ない」と回答。過半数もの人が利用経験なしと判明しました。


また、「複数回ある」と回答した人はわずか15%。理由を尋ねると、「制度や手続きの仕方がよく分からない」という意見が多く寄せられました。


医療費控除制度を知っていて、実際に利用している人はほんの一握り。医療費がかさんで負担になっているという人は、控除制度を知らずに損をしているかもしれません。



■医療費控除制度ってどんな制度?


医療費控除制度とは、自分や家族の医療費が年間で一定額以上になった場合に、確定申告の際に申請をすることで税金の一部が戻ってくる制度。マッサージなど、保険適用外の医療費だけでなく、通院にかかる交通費なども控除の対象となります。


では、医療費控除の額はどのように算出されるのでしょうか。医療費控除額はその年に支払った医療費から、保険金等で補てんされる金額を差し引き、そこから10万円を引いた金額。


ただし、所得金額が200万円未満の人は、10万円でなく所得金額(課税標準)の5%を差し引きます。また、200万円を超える医療費控除は申請できません。


この医療費控除の額は、所得税を算出する際に所得額から差し引くことが可能。減税によって払い過ぎた税額が戻ってくるというしくみです。

「年間10万円以上、医療費がかかっているかも」という方は、今まで損をしていたかもしれません。


医療費控除には確定申告が必要ですから普段会社に申告を任せている、という場合は知る機会が少ないかもしれませんね。手続きは少し煩雑かもしれませんが、実行すれば払ったお金が返ってくるこの制度。控除を受けたい人はぜひ手続きをしてくださいね。