日本の捜索犬、疲労で点滴受け活動


【ネパール大地震】日本の捜索犬、疲労で点滴受け活動 各国の救出チームは続々引き上げ(1/2ページ) - 産経ニュース 05/05

ネパール大地震は5日、発生から10日たち、各国から集まった救出チームが続々と引き上げ帰国している。今後は長期的な支援が必要とされるが、国外から送られた救援物資が税関手続の遅れで空港で滞っており、国連がネパール政府に早期の物資の通過を要請している。


 同政府によると、集まった救出チームは34カ国で、内訳は、インド約1千人、中国約370人、イスラエル約300人、米国約100人、ロシア約90人など。ネパール内務省のサガル・マニ・パラジュリ計画監督局長は「10日もたち、あきらめてはいないが、生存者がいるとの望みは薄い。大半の救出活動を完了させ、次は復興の段階に入る。残る救出は自国のチームで行える」と話し、外国の救出チームの帰国準備を手伝っているという。


 日本も約70人と捜索犬4匹による国際緊急援助隊を編成し4月28日から救出活動を展開している。



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各国が帰国する中、日本のチームはネパール政府から必要とされており、団長を務める外務省の小林成信・国際緊急援助官は「要請がある限りは活動を続ける」と強調。ただ疲労の色は濃く、捜索犬が暑さとストレスで元気がなくなり、点滴を受けるほどだったという。


 一方で、山村地域の被災地では、救援物資が届かない取り残された集落も多数ある。ネパール政府はテントや防水シートに限って関税を免除する措置を講じたが、国連は全ての救援物資に拡大するよう求めていた。