震災当日の夜空は プラネタリウムで再現 仙台

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160311/k10010439171000.html 03/11

東日本大震災の発生から5年になるのに合わせて、仙台市プラネタリウムでは、発生当日の星空を再現し、当時を思い出してもらおうという催しが開かれています。
仙台市にあるプラネタリウムを運営する仙台市天文台は、震災の風化を防ごうと毎年3月11日の前後に震災当日の星空を再現して上映していて、10日午後の上映会にはおよそ90人が訪れました。
震災当日は、各地で停電が起きたことから、宮城県内では、夜空に輝く星がはっきり見ることができたということで、プラネタリウムでも満天の星空が映し出されています。上映会では、星空にまつわる被災者からのメッセージなどが朗読され、震災で娘を亡くした女性が、亡くなった娘に向けて「星明かりが天国への道しるべになったかな」と呼びかけた手記などが紹介されていました。訪れた人は、映し出された星空を眺めながら、メッセージの朗読に聞き入っていました。仙台市の65歳の男性は、「あの日は余裕がなくて星空を見ていなかったので、きょう、改めて見たいと思い来ました。あんなに星が明るかったのかと驚きました」と話していました。プラネタリウムの担当者は「3月11日の星空の下で自分1人になっていろいろなことを考えてもらいたいです」と話していました。
この上映会は、11日も行われるほか、今月26日まで、毎週土曜日に行われます。