釜石高校のエース 行方不明の母思い甲子園へ


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160311/k10010439681000.html 03/11

今月20日に開幕するセンバツ高校野球に、21世紀枠で出場する岩手県釜石高校の選手たち。中には特別な思いを抱いて被災地をたった選手もいます。
釜石高校のエースの岩間大さんは、震災で母親の成子さんの行方が分からなくなりました。
成子さんは大さんが小学生のころからいつも練習試合に駆けつけ、人一倍大きな声で声援を送ってくれたといいます。大さんは、母親の行方が分からないなかで練習に打ち込んできたこの5年間の思いを、「試合中は考えませんが、試合の前や後には見に来てほしいと思ったことはあります」と明かします。
大さんに寂しい思いをさせたくないと、父親の茂さんは母親に代わって台所に立ち、大さんの弁当を作り続けてきました。
甲子園への出発を前に、茂さんは「後悔しないように投げてきなさい」と声をかけ、大さんも「わかっている」と短く答え、被災地を代表して甲子園に臨む決意を表していました。
釜石高校は大会2日目の第1試合で、香川県小豆島高校と対戦します。