復興祈願灯明まつり


「復興祈願灯明まつり」で、雪山にキャンドルを並べる住民やボランティア。「3・12」の数字が浮かび上がった =12日夜、長野県栄村のJR森宮野原駅

長野県北部地震2年で祈り 過疎の栄村 3.12、灯に誓う再興


東日本大震災の翌日に震度6強の地震に襲われた長野県栄村で12日、「復興祈願灯明まつり」が開かれた。住民やボランティアが火の付いたキャンドルを並べ、高さ5、6メートルほどの雪山に「3・12」の数字が浮かび上がった。


 地震発生から丸2年。一時は村民の約8割の約1800人が避難するなど大きな被害があったが、村営住宅の建設や自力での住宅再建が進み、仮設住宅や村外での避難生活者は6世帯13人にまで減った。ただ、過疎化問題などもあり復興はまだ途上。住民らは一日も早い再興を祈った。


 まつりは栄村復興支援機構「結い」などが開催。夫(78)と訪れた村内の女性(77)は「村外から多くの人が勇気づけに来てくれてうれしかった。まだ自宅の修理は終わっていないが、今日は復旧が進みつつあることを喜びたい」としみじみと話した。