あの日から世界が変わった〜リスボン巨大地震の衝撃〜


1755年に起きたリスボン巨大地震から「防災」と「復興」を考える『歴史秘話ヒストリア』 - Ameba News [アメーバニュース] 01/14

1755年に起きたリスボン巨大地震から「防災」と「復興」を考える『歴史秘話ヒストリア


阪神淡路大震災から1月17日でちょうど20年。今、「防災」は我々の生活にとって必要不可欠なものになっている。しかし、古来、地震は「神の罰」だと考えられ、その強大な力の前では、人間はただ祈り、受け入れるしかないのだと信じられてきた。1月14日(水)放送の『歴史秘話ヒストリア』(NHK総合)では、「あの日から世界は変わった〜リスボン巨大地震の衝撃〜」を放送する。


長年続いてきたそんな地震に対する概念を180度転換し、「科学」で地震に立ち向かう「防災」へと人類の意識を大きく変えた大事件が、今から250年前、ヨーロッパで起こった。ポルトガルの首都リスボンを襲った巨大地震だ。


1755年、人口25万の大都市リスボンをM9クラスの地震が襲う。激しい揺れ、直後に起こった津波、そして町中に広がった火災により建物の85%が消失。5万人が死亡した。これは近代都市を巨大地震が襲った人類史上初めてのケースとなった。


変わり果てたリスボンの町中で人々がただ神に祈りを捧げ、ゆるしを請う中、ひとりの男が立ち上がった。時の宰相ポンバル侯爵だ。ポンバルは食料の確保や伝染病対策など、被災者の救済をいち早く実行。そしてリスボンを2度と地震の力に負けることのない、新たな町へと生まれ変わらせるべく復興にとりかかる。それは区画整理や耐震構造などをとりいれた、世界で初めての「防災都市」誕生の瞬間だった。


神罰」から「防災」へ。リスボン地震の教訓は、人類に大きなパラダイムシフトをもたらすこととなった。そして現代を生きる我々は今、再び大きな意識改革を迫られている。阪神淡路大震災から20年を機に、防災都市誕生のルーツとなったリスボン地震の衝撃を渡邊あゆみキャスターの現地リポートで伝え、「変化の時代」を生きる我々にとって「震災からの復興」が持つ意味を考える。



■『歴史秘話ヒストリア
毎週水曜22:00〜22:43(NHK総合



歴史秘話ヒストリア - NHK 「あの日から世界が変わった〜リスボン巨大地震の衝撃〜」

●本放送 平成27年 1月14日(水) 22:00〜22:43 総合
●再放送 平成27年 1月21日(水) ※火曜深夜02:00〜02:43 総合


配役:ポンバル侯爵 役:ローラン・ソアベ

エピソード1 麗しの都 リスボン
ヨーロッパの西端ポルトガルの首都リスボン大航海時代に栄華を極めた港町です。この町を襲った「リスボン地震」。揺れ、火災、津波が重なり、4万人を超える犠牲者を出しました。リスボンの町の姿、そして大震災の爪痕を番組案内役・渡邊あゆみアナウンサーが訪ねます。




エピソード2 地震はなぜ起きたのか!?
18世紀のヨーロッパでは、地震の原因はほとんど知られていませんでした。熱心なキリスト教徒だったリスボンの人々は、地震を神の罰と考えました。許しを乞い、ひたすら祈ることしかできなかった市民たち。危機的状況のリスボンに一人の救世主が現れます!




エピソード3 誕生!世界初の耐震都市

ポンバルの復興策が生んだリスボンの大通り


地震被害からの復興を担うことになったポンバル侯爵。リスボンの再建に着手したポンバルは、祈りでは無く科学の考え方に基づく“災害に強い都市”建設に挑みます。火災を防ぐための大通りに“鳥カゴ”と呼ばれる揺れに強い建築構造などなど…世界初・耐震都市誕生の物語。