チャント


http://www.soccer-king.jp/news/europe/article/201108201400_eiji_kawashima.html08/20

19日に行われたベルギーリーグ第4節のゲルミナル戦に先発出場したリールスの川島永嗣が、悲しみに打ちひしがれた。ベルギーやオランダ、フランスなど複数のメディアが報じている。


 ゲルミナルのサポーターは川島を、「カワシマ!フクシマ!」と挑発。チャントと同時にビールのコップを投げつける者もいた。東日本大震災に見舞われた福島を揶揄するようなチャントに激怒した川島はファンと審判に猛抗議。試合は一時的に中断し、1−1で引き分けた後に、川島はロッカールームで涙を流していたという。


 川島はオフシーズン、被災地へと足を運び、震災の爪あとを目撃。被災した人々とも交流を持っていただけに、福島を侮辱するチャントに心を痛めている。

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http://www.soccer-king.jp/news/europe/article/201108211140_lierse_kawashima.html08/26

19日に行われたベルギーリーグ第4節のリールス戦で、ゲルミナル・ベールショットのファンが相手GKの川島永嗣に「カワシマ!フクシマ!」などと野次を飛ばしたことが問題視された件で、ゲルミナル側が異例の処置をとった。


 試合後、リールスは正式に抗議し、ゲルミナルや当事者であるファンは謝罪を表明。原発事故などで苦しむ福島に対し、寄付を行う姿勢を示していた。


 そして25日、ゲルミナルは公式HPに日本語の謝罪文を掲載し、「東日本大震災および巨大津波で被災した方々、とりわけ福島県民の方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。今回の出来事には遺憾の意を禁じ得ませんが、これを契機に日本およびベルギー両国の友好が深まることを期待しています」などコメントを発表した。


 異例の処置とも言える対応だが、震災の被災者や日本へ対し、最大限の誠意を見せる格好となっている。


その謝罪文
http://www.beerschot.be/nieuws/news08/25

お知らせ
2011年8月24日


コニンクリーケ・フットボール・クラブ・ゲルミナル・ベールショットACは、確固たる基盤の下に設立されたフットボールクラブであり、したがって大きな社会的責任を負っています。我々はダウンタウンプロジェクトと名付けられた社会貢献プログラムに基づいて、地域コミュニティと接し、支援が必要な人々や移民の方々と手を取り合っています。同時に我々は、偏見や差別をなくす努力が必要なことも認識しています。サポーターの皆さまには、常に全力でゲルミナル・ベールショットACを応援していただけるよう期待していますが、対戦相手には常に敬意を払うことも忘れて欲しくないと思っています。ゲルミナル・ベールショットACは、公式ウェブサイトやFacebookを通じて、いつ何時であれ、ポジティブなかたちで我々をサポートしてくださるようファンの皆さまにもお願いしています。


リールスで行われたアウェイゲームでは、不幸な、そして容認し難い行為が発生し、我々の社会的責任に陰を落としてしまいました。我々は今一度自らの社会的責任に立ち返り、去る金曜日の出来事に特有な経緯と影響を考え、被災なされた日本の皆さまに何らかの支援ができないかとサポーターへの呼びかけを行い、義援金を募ることといたしました。義援金送付先は赤十字(口座名:gift Japan - Beerschot"、口座番号:000-0000053-53)です。


ゲルミナル・ベールショットACは、すべての公式チャンネル(ウェブサイトおよびFacebook)を通じて義援金を呼びかけ、来週日曜日にホームスタジアムで行われるスタンダード・リエージュ戦の際に再度サポーターにこのメッセージを発信します。


最後になりますが、東日本大震災および巨大津波で被災した方々、とりわけ福島県民の方々に心よりお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。今回の出来事には遺憾の意を禁じ得ませんが、これを契機に日本およびベルギー両国の友好が深まることを期待しています。


コニンクリーケ・フットボール・クラブ・ゲルミナル・ベールショットAC


選手、関係者一同

本来の意味での“チャント”を川島と、福島に…