『Wake Up, Girls!』


(0ページ目)“震災復興の後押し”を掲げたアニメ『Wake Up, Girls!』が描く東北 ネットでは賞賛の声も|おたぽる 03/08

“震災復興の後押し”を掲げたアニメ『Wake Up, Girls!』が描く東北 ネットでは賞賛の声も

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■『Wake Up, Girls!
第9話「ここで生きる」

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メンバー同士のギクシャクした関係を見かねた夏夜の提案で、彼女の出身地でもある気仙沼で合宿を行うことにした「Wake Up, Girls!」(通称:WUG!/ワグ)の7人。宿泊先は夏夜の親戚が営む旅館に決定。早速メンバーたちはバスで気仙沼に向かいます。


 気仙沼に到着した彼女たちの目に飛び込んできたのは、未だ震災の爪あとが残る街の様子でした。ヤマカン(山本寛監督)、ここに来て本格的に震災ネタを取り入れてきましたね。今回、このアニメが震災復興のために制作されていたことを改めて認識したワグナー(WUG!ファン)も多かったようです。


 体力づくりやレッスンに励みつつも、合宿を楽しむメンバーたち。夜になりほかのメンバーが寝静まった中、真夢は一人でランニングに励んでいました。そんな真夢が気になった夏夜は部屋を抜け出し、様子を見に行きます。そこで夏夜は突然、真夢に秘密の手紙を手渡しました。そこには夏夜の大切な幼馴染(彼氏……ではないの?)の写真が添えられていたのです。漁船に乗っていた彼は、3年前の震災で船ごと流されました。手紙には、彼の乗った漁船のブイがアラスカに流れ着いたという旨が記されていました。


「震災で大切なものをたくさんなくして、仙台に逃げ出した」と語る夏夜。どうしていいかわからなくなっていた時、WUG!メンバーの募集を見かけ、なんとなく応募して活動を始めたというのです。しかし、いつしかWUG!は夏夜にとって“がんばれるもの”になっていました。


「がんばりたくてもがんばれない人のために、何かをがんばる。今はそう思ってる」


 こう涙ぐみながら語った夏夜は、「じゃあ次はまゆしぃの番だよ」と一言。すると真夢は「長くなってもいい?」と断りを入れ、I-1クラブ脱退の理由をぽつりぽつりと語り始めました。


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「過去最高の神回」「いい話」「まともだった」と高評価が飛び交った今回。気仙沼の様子を客観的に描いていた部分も、評価が高かった理由の1つでしょう。3月11日付近の放送日でこのエピソードを持ってきたことで、“震災復興を後押しするアニメ”としての役割をしっかりと果たしたのでは。また、筆者と同じく「やっぱり作画は重要」と感じた視聴者も多かったようです。

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Wake Up, Girls! 1期シリーズ公式サイト