しあわせ運べるように


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150117/k10014759201000.html 01/17

復興住宅など並ぶHAT神戸でも追悼式典


阪神・淡路大震災の復興住宅や関連施設などが並ぶ神戸市中央区の地区、「HAT神戸」でも追悼の式典が行われ、地元の小学生と東日本大震災の被災地から訪れた小学生が、復興を願って共に歌を歌いました。


式典では、地元の神戸市立なぎさ小学校の子どもたちが鳴らす鐘に合わせて黙とうが行われました。そして地元の小学生と、東日本大震災で被害を受けた宮城県七ヶ浜町から訪れた小学生、合わせておよそ200人が、阪神大震災の復興を願って作られた曲、「しあわせ運べるように」を合唱しました。このあと、参加者たちは会場にある水がはられた施設に白いカーネーションの花を静かに浮かべ、犠牲者を悼みました。
自宅が全壊したという神戸市灘区の60代の女性は、「自分が立ち直らなければ前に進めないと思い、一生懸命頑張ってきました。東北の皆さんも大変だと思いますが、頑張ってほしいと思います」と話していました。
また、姉を亡くした神戸市中央区の70代の女性は、「供養の思いを込めて来ました。20年たって建物や周りの景色はすっかり復興しましたが、心のケアは追いついていないと感じます」と話していました。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150117/k10014757391000.html 01/17

神戸を代表する繁華街、「三宮センター街」でも、追悼の行事が行われました。


神戸市中央区の「三宮センター街」は、震災でアーケードが崩れ落ち、200余りあった店のおよそ3分の1が全壊しました。
神戸の顔ともいえる繁華街で、震災から3年後にアーケードが再建された時は多くの市民が街の復興を実感したと言われています。
17日は追悼の行事が行われ、多くの店が開く午前11時に合わせて、店の人たちのほか、買い物客や観光客が黙とうをささげました。
一角には献花台が設けられ、訪れた人たちが花を手向けたり手を合わせたりして犠牲者を追悼しました。
震災当時、近くの銀行で支店長を務めていたという70代の男性は、「三宮センター街は日本を代表する商店街なので、復興の象徴としてこれからも神戸の街を引っ張ってほしい」と話していました。
また、買い物に訪れていた神戸市長田区の女性は、「震災で家が壊れ、再建するという経験をしました。きょうは亡くなった方々に、『元気にしていますよ』と報告しました」と話していました。